1 陳情要旨
貴議会が、平成21年6月24日に採択した、「日本軍『慰安婦』問題に対する国の誠実な対応を求める意見書」について、政府「河野談話作成過程等に関する検討チーム」によって明らかとなった検討結果に基づき、新たに意見書または決議を可決していただきたく陳情します。
2 陳情理由
貴議会は、平成21年6月24日に、「日本軍『慰安婦』問題に対する国の誠実な対応を求める意見書」を採択しています。この意見書では、1993年の河野官房長官談話に基づき、国に誠実な対応を求める内容となっております。
平成26年6月20日に、政府「河野談話作成過程等に関する検討チーム」によって、「慰安婦問題をめぐる日韓間のやりとりの経緯」として河野談話の作成過程についての検討結果が示されました。検討結果によると河野談話の作成過程には、被害者女性の証言の検証も十分でなく、談話に強制性という表現を加えるかどうかが韓国側の核心で、日韓の間で協議が行われていたこと、被害者への聞き取り調査が完了する以前に談話の原案は作成されていたことが明らかになっています。
このような新たな検討結果が明らかになった今、当時の意見書の重大な根拠の1つが崩れたと考えます。近隣自治体においても相次いで見直しが行われており、貴議会においても、新たな検討結果に基づく意見書、決議を採択していただきたく陳情します。