[小金井市]米国グレンデール市議会へ抗議文差し出しを求める陳情書


1 陳情要旨

貴議会は、平成21 年6 月24 日に採択した「日本軍『慰安婦』問題に対する国の誠実な対応を求める意見書」を誤解し、グレンデール市に慰安婦像を設置することを可決したグレンデール市議会に対して抗議文を小金井市議会議長名で提出することを陳情します。

2 陳情理由

私は平成27年陳情29号「いわゆる『慰安婦問題』について、国の対応を求める意見書採択を求める陳情書」の意見陳述者です。貴議会は、平成21 年6 月24 日に、「日本軍『慰安婦』問題に対する国の誠実な対応を求める意見書」を採択しています。この意見書が米国グレンデール市において慰安婦像の設置を審査する公聴会にて、慰安婦像建立を推進するフランク・クインテロ市議によって引用されました。このことによって、慰安婦像建立の反対のために市議会で証言をした日系人は反論することができない状態となりました。

平成27年陳情29号は、このような現状を憂い、平成21年6月24日に可決した意見書が、地方自治法第99条に定められている「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」という規定にどのように沿うものか、平成26年の8月5日、6日の朝日新聞の誤報問題をきっかけとして提起したものです。

平成27年6月16日の総務企画委員会にて発言された委員外議員の討論によれば、小金井市が可決した平成21年6月24日の意見書は、性奴隷、強制連行いずれも認定したものではないとの発言がありました。そして、この点について、小金井市が採択した意見書を平成27年陳情28号及び29号の陳情者も公聴会で発言したグレンデール市議も誤解しているという趣旨の発言がありました。そうであれば、グレンデール市議会に対して意見書が正しく理解されていないことを抗議、申入れする必要があると考えます。当時、グレンデール市議会で意見書を取り上げたフランク・クインテロ市議は現職ではありませんが、グレンデール市議会としてなされた決議には市議会として責任を負う必要があると考えます。よって、平成21年6月24日に採択された意見書が正しく解釈されるようグレンデール市へ抗議、申入れされるよう陳情いたします。